飲食店で金銭不正を防止するには?
飲食業は毎日いろんな人がお金を触ります。お会計のときや、両替交換のとき、レジ開けやレジ締めのときです。私のうどん屋の場合は券売機のお店なので毎回いろんなお客さんがお金を入れてはお釣りをだします。
お金は信用ですからぴったりと合っていないといけません。例えばレジ金10万円で売上が20万円ならレジの中に30万入ってるはずです。
これが100円足りないとか、1万円足りないとかになりますとおおごとになります。
最近のスーパーでは自動精算機が設置されていますのでより正確でレジ金が合わないということは少ないと言えます。
でも大半の飲食店はレジか券売機です。POSレジもあれば昔ながらのマニュアルレジもありますし、券売機はタッチパネルからボタン式まで色々あります。
危機管理の観点からいいますと、ランチ営業後の中間締めと夜営業後の精算締めを2回やるべきです。
精算レシートには現金売上、クレジット売上、電子マネー売上と分かれて印字されます。
そのうちの現金売上が実際に合っているかの確認です。1円まで計算します。合っていれば安心ですが合わない時があります。
合わない理由が釣り銭渡しミスかもしれないし、落としたのかもしれないし、スタッフや関係者による盗難かもしれません。
はっきりと言って飲食店の場合はいくらでも不正ができます。つまり穴ばかりなのです。
例えばらーめん屋でワンオペをしているときに、お客さんが追加のトッピングを現金で注文した場合それをポケットに入れてしまえば誰も気づきません。たかが100円だからいいか。となってしまい一度ネコババが簡単だと気付いたら段々エスカレートしてしまい気付いたらただの泥棒になっています。
こういった不正を無くすためには不正ができない環境を作るようにします。その方法とは。
1)防犯カメラを3つ設置すること。
犯罪予防のために1つ目はレジ回りと2つ目は店内全体に防犯カメラを設置します。もちろん繰り返し録画のできるものにします。
安価なカメラならネットで一万円以内で購入できますし、きちんとした業務用の物は10〜20万で設置できます。
そして3つ目はスタッフルームです。これはある店とない店がありますが付けるべきです。
もちろん着替えなどのプライバシーは別の場所例えばお手洗いなどでしてもらう必要はあります。
スタッフの財布の盗難や備品の盗難防止のためです。
場合によってはダミーのカメラを設置するこどおすすめします。犯罪抑止効果は十分にあります。
2)管理者である店長が細かくチェックすること。
まず店長がお金に細かく無いといけません。金銭が合わないときはスタッフ全員に情報を公開すること。原因も公開して注意喚起します。
また釣り銭の受け渡しなどでミスした従業員に対しては始末書を書かせることも犯罪抑止になります。
3)性悪説として考えること。
従業員はいい人ばかりと性善説で考えるのではなく、隙があれば悪いことをしてしまうかもしれないという性悪説の考えで予防対策します。
→金銭を盗みやすい環境を作らない。
→貧困で借金などお金に苦しんでいるスタッフは金銭取扱者にしない。
ということです。魔がさすという言葉があります。人間は弱い者ですから金銭取扱についてはスタッフとは一線を越えないようにしっかりと厳しく接します。
4)入社時に金銭取扱者の誓約書を交わすこと。
そもそも入社書類に金銭取扱の不正をしないことを誓約させます。もし発覚した場合はその誓約書の元に警察に相談することになります。
5)啓発ポスターの貼り紙を貼ること。
ポスターは店長が作ります。
金銭やお店の備品の盗難は最寄りの警察署な通報すること。を呼びかけます。
また入口に防犯カメラ録画中のシールを貼ることも効果的です。
とにかくしつこい位に注意喚起することです。
酒類やジュースの在庫を数えておくと盗難にあったときにすぐに分かります。
○まとめ
大事なことは店長がよく見ているよ、監視しているよ。という環境を作ることです。
もちろんやり過ぎるとスタッフが働きにくくなったり不快に思ったりするかもしれません。
ですのでお店をオープンするときから、初めからこのような防犯設備を初期費用に含めます。
防犯カメラの映像記録はスマホで確認できるように設定し、オーナーや店長含め管理責任者が管理します。
真面目に働くスタッフを疑わないためにもしっかりとしっかりと防犯予防をしていくことをオススメします。