うどん屋店長の日報

飲食業専門ブログ/時々雑記(^^)

アスペの部下の使い方とは?

ここ近年といいますか、飲食業においてアスペルガー症候群(以後アスペと記述)のスタッフがアルバイト社員問わず増えてきたと思います。

そんなアスペスタッフの効果的な使い方もあきらめ方について説明しようと思います。

 

あくまで私の現場での所管でありますので、特に差別したりするつもりは全くありません。それも個性として受け止めて指導して一緒に仲良く仕事をしていきたいと思いますが、あらかじめアスペについての知識がないと困惑したり無駄にイライラしたりしますので、割り切って考えて接していけば問題ありません。

 

まず、結論から言いますと、アスペには良いアスペと良くないアスペがいます。良いアスペは頑張って育てて、良くないアスペはある程度は努力して育てますが無理な場合はきってしまう判断が必要だと考えます。飲食業の場合長時間を同じ環境くため片方に負担がかかりすぎてしまい業績に明らかに影響していきます。

まず本人にアスペである事を理解してもらい、それについてどのような改善アプローチをしていくかということです。

 

良いアスペの性格特徴は素直で愚直で繊細ナイーブタイプです。

良くないアスペの性格特徴はひねくれ者でぶしつけで何でも人のせいにする根暗でトラブルタイプです。

 

共通している事は周囲との協調性が欠けていること。顔の表情に変化が少ないこと、一度覚えたことをずっと続けるので時代が代わってもアップデートしないでずっと同じことを繰り返す傾向があります。また身体の消化器系が弱い事があり精神面においても心が折れやすい傾向にあります。

 

日常生活においては、挨拶ができなかったり、報連相確認ができなかったりするので、ミスが多かったり処理速度が遅い、忘れ、トラブルが多い傾向にあります。その都度指摘する方も疲れますし怒るのも注意するのもエネルギーを使いますから、そんなことに使うより仕事に集中したいですよね。

 

対処法としては本人と面談しリラックスした環境で話しを聞き取ること。こちら側の要望「こうして欲しい」「なぜこうなるか考えてみよう」と一緒に解決策を見出すこと。

口頭で話してもすぐに記憶とアップデートができないので、紙に書いてあげたり、書かせたり、もしくはあらかじめ指導内容をマニュアルぽくしてレジュメを見て説明解説したりすると効果的です。

 

人それぞれ得意分野や能力差がありますから、良いアスペの場合は自己認識して懸命に改善しようとしてくれます。つまり言えば分かってくれる、でも言わないと一生気づかないです。

 

良くないアスペの場合は困難です。注意したり怒ったりすると「自分ばかり注意されておとしいれられている、あなただってミスするだろ」などと逆ギレされます。またその場では素直に受け入れても本心では理解していないので同じミスをまた繰り返して他人のせいに結局トラブルが絶えません。

自然に辞めてくれたら周囲もホッとするのですが、本人もよそで働けない事を理解しているのか居座ってなかなか辞めません。アルバイトならともかく正社員ともなると厄介ですし労働問題に発展することもしばしばです。

 

このような良くないアスペの管理者としての対応は、毅然な態度をとること、あまり感情的になりすぎないこと(差別的発言や、辞めてしまえなどの発言はNG)、そしてあきらめることです。

なるべく他のスタッフと関わるようなポジションを避けて、夜勤にしたり、仕込みや清掃など考えない単純労働をひたすらさせることです。

 

と言っても年中人員不足と人材不足の飲食業は単純労働だけでなく接客や調理がメインです。無駄な人件費は支払いたくないので店長はシフト作りに頭を悩ませストレスになります。

店長が病んでしまったら業績が下がりますので、そうならないように、何度注意喚起しても改善しないスタッフは戦力外通告することも前向きに検討することです。それが仕事ですので。

 

まとめますと、アスペには一緒に働く上で良い人と良くない人がいます。

良い性格の人には丁寧に教えると、言えばできるようになりますし、素直で愚直な人が多いので頼もしい戦力になります。

一方良くないアスペの人はいくら丁寧に教えても、注意した事に対して他人のせいにして改善しないのでトラブルばかり起こします。指導者としては一生懸命努力して育てても改善しない場合は戦力外通告することも仕事のうちですからあきらめるしかないということです。

 

飲食業は水ものとよく言われます。

お客さんの流れも働くスタッフの流れも水のように流れゆくものです。常に新鮮な水のなかでよどみなく働きたいものですね。