うどん屋店長の日報

飲食業専門ブログ/時々雑記(^^)

飲食業をやってて良かったと思うこととは?

私は長年色んなお店で店長をやっていますが、やってて良かったなぁーと思うことは正直あまりないです。良かったことは嬉しかったことはありますがそれよりも失敗した事や辛かったことの方が多いからです。ではなんで続けているのか?

それは初就職からずっと飲食業で他を知らないから。ということもあります。

 

飲食業以外の道に進もうと考えたことはありましたが結局この仕事を続けていくのが現状は一番いいのかな。と考えたりしています。

その中で飲食業だから得ることのできた喜びや達成感や自己成長はあると思います。

今回はそれを挙げていきたいと思います。

 

①若いうちにたくさん失敗できる。

初めて店長になったのは22歳のときです。やる気と頑張りが認められてすぐに任されました。ただ当時は周りが見えておらずに空回りばかりで失敗ばかり。

リーダー格のアルバイトの半数が辞めてしまいお店が回らない事もありました。上司に立ち直れないほど怒られました…そしてスタッフに対して怒ったり注意したり指示したりすることができなくなりました。

 

その後スタッフと普通に友達みたいに仲良くするように努力してなんとか形になりましたが、バイトのほとんどを退社させてしまったトラウマに囚われてずっと我慢をしていました。

お店はロードサイドの居酒屋でしたので飲酒運転の強化が始まり、一気に車で来店するお客様が減り売上が落ち1年後に閉店となりました。

私はそのとき既に東京の新規オープンのために上京しており、それからずっと現在に至って東京に住む事になりました。

この20代前半の苦しい経験はそれ以降の私の店長として人を使っていく上で大変貴重な経験となりました。

一人ではお店は回せません。チームワークとコミュニケーションの大切さを学びました。

 

②やりたいことができる

店長として仕事を任されると、新メニュー開発や広告宣伝、求人広告、器などの買い出しなどを任されます。

お店のコンセプトに沿って自分がどんなお店にしたいのか、どんなお客さんを呼びたいのか、どんなサービスを目指すのか、などを明確にして実現させます。

何度も試行錯誤して実行してまたやり直してを繰り返します。今で言うPlan.Do.See.Actionですよね。外食したときも常にお店の事を考えて良いところは真似します。

真似だけでは埋もれてしまうのでオリジナリティを作ります。これが楽しくなり結果として売上が上がるととても楽しいです。

 

③売上が上がると嬉しい

お店の売上を上げるには先のことを見据えて行動しないといけません。未来のことを予測するのです。日本には沢山の行事やイベントがあります。それにのっかって商品開発をしたりお値打ち価格で提供したりします。結果に結びつくと大変嬉しいものです。自分で企画したイベントが成功した喜びは誰かに話したくなります。

ただ今思うとただ安売りしていただけなのかな?と思う事がよくあります。安くするとお客さんがいつもより入るというだけ、ということを繰り返していたような気がします。

 

お店を長く続けるということは安くしないで、高くしてもお客さんが離れないような料理やサービスをする事だと今は考えています。

 

④店長ならではの役得がある。

店長やマネージャーなどの管理者になると取引業者さんから丁重な対応をとって頂けます。

決して偉そうしないように商談をするのですがやはりお店の方が有利な立場です。色々とお店の現状を伝えて安くしてもらったり、色んな商品サンプルをもらったり、メーカーさんを紹介してもらったりと割とわがままに商談できます。

 

また企業のパーティーに招待して頂いたり、ワイン試飲会などのイベントにたくさん出向きました。またウェディング取引業者から西麻布で接待を受けたこともあります。

大手外食会社では私が使える接待交際費は出ませんでしたが、現在の会社ではある程度の接待交際費が利用できるのでスタッフの歓送迎会や忘新年会費用などを経費精算できます。

また海外出店した際は立ち上げで長期間海外生活をすることができ楽しく働けました。

 

○まとめ

飲食業は確かに大変な事が多いです。辛い事や苦しいこと、疲れる事が多いです。

それが店長などの管理職ならなおさらストレスがたまります。

その中で結果を出して一生懸命に頑張っていますといろんな経験ができます。愚痴を言ったりすることももちろんありますが、前向きに取り組む事がとても大切なのです。

決して腐ってはいけません。腐敗臭を出しだしたら終わりですので十二分に気をつけてください。